人生の縁側の陽だまりで出会った素晴らしき人や関わった猫。絵画作家 香本博の 日常と制作の狭間での心の樹海


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30 嬉しい嬉しい

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寒い朝だった。
ダンボールに入れられたまま、工業団地の敷地に投げ込まれた猫
アメショー2匹
見つけたとき1匹は、すでに凍死していた。
逃げて隠れていた猫は、私に向かって来た。
そのとき、そこにいたのは私だけではなかったが
何度も私のところに来た。
仕方なく・・というのも飼う気持ちが無かった・・
その3ヶ月前に、18年共に過ごした飼い猫ミーが逝ったばかりだったからだ。
どうしても ミーの残像の中に暮らしていて
この 命拾いした猫に気持ちが入らず、飼い主を探そうかとも思った。
そんな気持ちを察したのか、アメショーの猫は ハニワのような目をしていた。
今考えると、それは『これから自分はどうされるのか』という恐怖や不安だったのかもしれない。
私たちが12月に、フーと名づけて飼うことにしてからも
どうも、ミーの優秀さと比べてしまう自分がいた。
そんなおり、以前の猫では一度も見せなかった行動を
帰宅して玄関を開けたときに フーがした。
頭を床に斜めにこすり付けて、おどけた仕草で笑わせようとするのだ。
本人(彼女)は 帰ってきてくれて嬉しい嬉しいということなのだろうか。
ここには、死んだミーの代わりではない、個性を持った命
ハニワではない、愛くるしい目フーがいたのだった。
『陽だまりの夢』個人所蔵
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by art-komoto | 2009-08-01 19:46 | Cat 猫 ネコとの縁