人生の縁側の陽だまりで出会った素晴らしき人や関わった猫。絵画作家 香本博の 日常と制作の狭間での心の樹海


by art-komoto
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11 私の持病 頚椎の痛みの話

e0097512_118399.jpg私が17歳の頃
それまでも、ひたすら絵を描いていたのだが
頻繁に首から頭にかけて
きりで揉まれているような痛みが起きた。
それと共にというか
これも頻繁に
おかまをかぶっているかのように頭がぼんやりした。
日常は、それの繰り返しで
爽快な朝を迎えることはほとんど無かったと言える。
17歳の青年が である。

もちろん医者に診せた。
大学病院を初め、公立、私立、有名、無名の医院
西洋医学、東洋医学、整骨院、牽引治療
カイロプラクテイック、針灸治療、電気療法、磁気療法
健康食品・・はては催眠療法までかかった。
わら治療というのがあったなら、
私は当時、その”わらをも”掴んだだろう。

たいていの医者は『若いんだから』と
親身に調べようとはしなかった。
医者に言わせると 気にしすぎ なのに
毎日 現実のものとして襲ってくる痛みと向き合い
私は 自分が狂っているのではないかと
ノイローゼになりそうになった。
ならなかったのは、私が 狂ったように絵を描き続けたからだろう。
他の治療は金がかさむばかりで
医院から出て1時間ほどで、もとの状態になる程度だった。

今私は、52歳になろうとしている。
あれから約35年が経過したわけだ。
その持病は 今も”健在”で 
なおも  ・・・ing である。
年齢による体の衰えと比例せず、勢力を保っている。

でもこの歳月で、私も
この 『手を休めない敵』に対して、少しは賢く立ち回れるようになった。
あるときは戦い、あるときは体を預けてしまう。
『わかった、わかった!もう勝手にいじめてくれ!』とばかりに・・。
自分が感動した『描きたいイメージ』を
自らの内から 凝縮して摘出すること
それを画布に注ぎだすこと
そこに筆が走っているとき、私はこの執拗な敵に対して勝者だ。
邪魔をさせない。

睡眠を多く摂ったからといって、頚椎の痛みは消えない。
なぜなら一般的な こり ではないからだ。
最近・・本当に 最近だな。
最近、私の頚椎は おかしいことが病院でわかった。
首の関節と関節の隙間が一定でなく
神経を押さえ込んでいるそうだ。
きりきりの痛みや、頭のぼんやりは
押さえ込み方の差なのか、
水道のホースをつまんだときのように
血行や神経やパルスが充分行き届かないのだろう。
思えば、過去、何百枚のレントゲンを撮っただろう。
過去何百回の『異常ありません』の答えと共に
心の痛みの2Hの線は 6Bにまで太くなっていたのに。

でも、いまさら手術などしない。
なぜなら、脳に繋がる神経が密集している頚椎をいじって
半身不随になったり
イマジネーションが変化してしまったら
それこそ、私は立ち向かうことが出来ないからだ。

なりを潜めたかのようにいた頚椎の痛みは
この一ヶ月間ほど 総攻撃かのような様相を呈している。

でも私は負けない!
生きてみせる!
描いてみせる!
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by art-komoto | 2007-06-02 11:12 | History自分史のかけら