人生の縁側の陽だまりで出会った素晴らしき人や関わった猫。絵画作家 香本博の 日常と制作の狭間での心の樹海


by art-komoto
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カテゴリ:People 人との出会いは宝( 16 )



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いまだ原発をやめようとしない行政の中で、フクシマで起きた原発事故の実情や、
チェルノブイリからのメッセージと共に、家族のつながり、新しい世代への希望へと
とても感銘を受けた展示が、「もやい展」だった。
残念ながら、美術館としてはあまりに短期間だったが、なんとか最終日に訪問し
【ダキシメルオモイ】の制作作家、小林憲明さんとお会いできお話もうかがえて良かった。
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小林さんとはFBでは繋がっていたが初対面・・ただ描かれている作品の家族の笑顔が
なにか懸命にエネルギーを底から絞り出している笑顔のような気がして、
実物を拝見したいと思っていた。無地の麻に工夫して描かれた作品の前で
【この子供が成長して、この絵に再び向き合うときに、絵の役目が終わる気がします】と
語った小林さん・・素晴らしいと感じた。
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3.11の時、秩父は震度5弱と発表されたが、ミューズパークのように山を崩して
開発している場所は(私も大田の工業団地の地にいた)地盤が弱く
震度計は7だったそうだ。立っていられず、足元のアスファルトは海のように動いた。
家や建物が流され、目を覆う光景を報道で見てから、その年はしばらく筆が持てなかった。
しかしフクシマの深刻な被害は、津波以上に原発事故・・それも事故後の扱われ方にあると思う。
日本全国で個展を開催してきた自分としては、流されている中に自分の作品もきっとあるのでは
と感じて、【命の危険、生活の危機の中で、ただ流されるような、絵を描いていて良いのか】と
毎日自問自答し苦しかった。
自分にできることと信じ、再び絵を描き続けている。下の2枚は【祈り】【永劫】
※これは もやい展 展示ではなく、私の 311テーマで描いた各130号作品。
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「もやい展」で、強烈なメッセージ・・それは除染土ではありません、人の暮らし、命が混じった土なのです・・を見た。山積みになった黒く縛られた「フレコンバッグ」。
【ふるさとは 小分けにされて 真っ黒な袋の中で 燃やされるのを待つ】は、
三原由起子さんの詩。
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目に見えない故、より怖い放射線像の展示は 加賀谷雅道さん。
感銘を受けた。
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打ちひしがれるような写真のなかで、救いを感じた文章が掲示されていた。
【緑 母なる地球のかさぶた】の文で
ドフトエフスキーが【白地】の中でムイシュキン公爵に語らせた
【美は世界を救う】とは このことであろうか?

私の絵も、なにか 緑のようなものであっていきたいと
願った「もやい展」でした。
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by art-komoto | 2017-07-12 23:34 | People 人との出会いは宝
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滑河町の古民家ギャラリーかぐやで7月31日まで開催されている
田島昭泉(たじましょうせん)さんの個展【崩壊と創生】に
ようやく行くことができた。

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長年制作してきた作品の数々と、氏の精神性・・内奥に脈々と流れている思いや心、
地球への苦しみ悲しみ・希望・メッセージなどが
絵画、版画、立体(被災地、工具、鳥居など)で凝縮・吐露された空間になっていた。
宇宙的な大きな絵・・青い雲とうごめく群れ と 変化し続ける赤い大地?
地球は内部から大小の分裂を繰り返し、やがて・・そんな印象を勝手に受けた私である。
蝶や若葉・・何種類もの時間(スロー、ファスト)が数々交差しているようにも見える。

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拝見できて良かった。出版したばかりの詩画集「浄化する木」も、田島さん【らしさ】を
感じる。 田島昭泉個展「崩壊と創世」7月の毎土日と祝日のみ開場。11:00~18:00
古民家ギャラリー かぐや :埼玉県比企郡滑川町福田1560
東上線森林公園駅より立正大学行きバスにて3つめの「観音前」下車徒歩10分
(09048304026井上)滑川(都幾川、東松山の方です)

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by art-komoto | 2016-07-25 22:52 | People 人との出会いは宝

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6月1日は、甥っ子の結婚式だった。
たった一人の甥の良さを愛し支えてくれ、人生を共に歩むと決めてくれた女性に
【どこが良いと思ったんですか】と聞くと【優しいところです】と答えた。
豪勢なではなく質素な出発を望んだ叔父ちゃんではあるが、
正装して輝く姿に涙がにじみ、こらえきれなくなった。
克己が赤ちゃんで初めて立てた日、周囲に声を掛けられて笑っていた中で
私の髭ずらで驚愕の顔を見せた・・苦笑してしまった日。
兄貴が心配するほど、よく私のところに遊びに来ていた頃。
膨大な記憶のフィルムが一斉に映し出されたかの如く、私の脳裏と心を
駆け巡っていた。
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当日の朝、亡き父の写真を持参しようと思った。
【克己を一人前にするまでは俺は死ねない】と言いながら、
腎臓病に倒れた彼のお爺ちゃん。母もとても喜んでくれた。
結婚に際し【人が一人のままでいるのは良くない・・男はその父と母を離れてふたりは一体となる】との聖書の引用が教会で語られた・・一体とは無理に相手に合わすことではなく、違うんだという強い認識を持ち、理解しようとすることでもある・・痘痕も靨(あばたもえくぼ)が、やはり痘痕だと思える日にも
相手にしかない、宇宙でただ一人の人を愛したことを忘れずに愛し続けること・・その連続が
本当の結婚というものだから・・
どうぞ、愛恵(よしえ)さん、甥っ子をよろしくお願いします。お二人の幸せを心から望んでいます。
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軽井沢ホテル・ブレストンコート
http://www.blestoncourt.com/
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by art-komoto | 2016-06-02 09:49 | People 人との出会いは宝
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古民家かぐやで開催中の【横尾龍彦氏に思いを馳せる展】
21日に開催されたイベント『鎌田東二氏が語る画家・横尾龍彦』に
足を運びました。かぐやは昨年7月に個展【何処へ】、
9月の【月の祭り展】以来のご無沙汰でした。
昨年亡くなられた画家、横尾龍彦さんの足跡や共感された方々の思い、
そして克彦さんからは、息子としての思いなどが吐露されて
しみじみと言葉たちが心に滲みていきました。
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前半の川崎三木男さんによる、天狗の面を被り
【山・川・海・人・モノノケを殺すな。放射能を撒くな】の覚書を見よ!と
舞うパフォーマンス・・鎌田さんの石笛、竹笛、法螺貝とぶつかり合って圧巻でした。
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後半の[香春さんによるダンス・サルタヒコ]は、棒を落として先の道筋を読み解く姿勢・・
人が失ってしまっている地・水・天・気を感じ取ること。地球の恵みのバランスなど
感じるものがありました。
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6人の子供さんがありながら安定した副業を辞め
絵だけで生きたいと望み、生活は困窮し、離婚し、それでも精神性の描き続けた画家・横尾龍彦さん。九州から遠路このイベントに駆けつけて、初公開のスケッチも携えて、父親像を語ってくれた
横尾克彦さん、【だけど父を恨んだり は無かったです】と言葉少なに語った中に
すべての思いが凝縮されているように感じました。
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鎌田東二氏は、横尾龍彦氏の最初のコレクターで20枚ほどの作品を収集されているそうですが、
縁を大切にされる方で、【自分で こうするんだなどと決めたことは、なかなか思うように進まないが、あれせい、これせい、必然的にしなくてはならないことで、ピンポン玉に用にあっちに、こっちに行くことで、本来したいことが見えることもある(言葉は私のイメージです)】
というような内容のお話を聞いて、とても共感できました。
とてもエキサイティングな時間を持てて感謝しています。
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by art-komoto | 2016-05-22 13:14 | People 人との出会いは宝

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埼玉県秩父の矢尾百貨店で16日(月)まで開催中の
木工房ナガリ家 第13回木工展【5年】。
ここで購入した箸置きの奥深さに感動しました。
初めは、作者のかほるさんに、我が家、二人だからばら売りできませんか?と
聞いたりしてしまったが、セットでなくては意味がなかった。

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私が選んだものには、月、鳩、樹、葉、山、魚の箸置きが、
土台となっている鯨に集まるようにできている。
広げて並べてみると、一枚の絵本のように見えるし、月と鳩が接吻も出来る(笑)。
これは単に、手作りの良いアジワイとか、木のぬくもり以上のもの・・
ダニー夫妻(ナガリ家)の、地球と自然、人の暮らし関わり合いに対する優しい視線が感じられる。

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集合させて眺めると、まさにこのことを痛感できる。月と鳩・鳥類住む空・大気や、
酸素を供給してくれるミドリ(樹・葉)、山・大地・土壌、そして水・海・魚・・これらは
切り離して良くすることなどできない。一つ悪くなっているだけ・まだこっちは大丈夫という
ものではなく、すべて繋がってるんだ ということ。

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箸置きで これだけ深いイマジネーションを感じたことなど、かつてない。
素晴らしいです。家具や時計、額やペンダントまで多彩な展示です。
皆さんもぜひご覧ください。https://www.facebook.com/events/1051317948269431/
https://www.facebook.com/木工房-ナガリ家-282930358416091/

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埼玉県秩父の矢尾百貨店で16日(月)まで開催中の
木工房ナガリ家 第13回木工展【5年】。
ここで購入した箸置きの奥深さに感動しました。
初めは、作者のかほるさんに、我が家、二人だからばら売りできませんか?と
聞いたりしてしまったが、セットでなくては意味がなかった。
私が選んだものには、月、鳩、樹、葉、山、魚の箸置きが、
土台となっている鯨に集まるようにできている。
広げて並べてみると、一枚の絵本のように見えるし、月と鳩が接吻も出来る(笑)。
これは単に、手作りの良いアジワイとか、木のぬくもり以上のもの・・
ダニー夫妻(ナガリ家)の、地球と自然、人の暮らし関わり合いに対する優しい視線が感じられる。
集合させて眺めると、まさにこのことを痛感できる。月と鳩・鳥類住む空・大気や、
酸素を供給してくれるミドリ(樹・葉)、山・大地・土壌、そして水・海・魚・・これらは
切り離して良くすることなどできない。一つ悪くなっているだけ・まだこっちは大丈夫という
ものではなく、すべて繋がってるんだ ということ。
箸置きで これだけ深いイマジネーションを感じたことなど、かつてない。
素晴らしいです。家具や時計、額やペンダントまで多彩な展示です。
皆さんもぜひご覧ください。https://www.facebook.com/events/1051317948269431/
https://www.facebook.com/木工房-ナガリ家-282930358416091/
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by art-komoto | 2016-05-14 23:44 | People 人との出会いは宝
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昨日、秩父ミューズパークで開催中の雲海写真展を見てきた。
地元の10代の若人が、秩父の空の美しさに感動して撮った写真というところに
興味がわいた。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160208-00010005-saitama-l11
狭い空間ながら、撮影日時や説明が付与されていて
彼の汗や呼吸(自然と向き合った努力)を偲ばせる。
公園橋だけが風呂の湯気から頭をのぞかせているような写真とか
盆地特有の朝の急激な冷え込みと湿度などによって
濃密な霧、雲海状態が眼前に広がることになる。
しかしシャッターチャンスはなかなか思いどうりには行かないだろう。
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私が津京から秩父に移転して15年以上が経つが、
秩父で一番素晴らしいと思ったのは、独特な空の美しさだった。
北海道、沖縄、長野、群馬、大阪、京都・・どの空とも違う
独特な光の屈折・・重い美しさ
でも地元の人は、あんたが言うような空 見たことねえと言う(苦笑)。
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だから、地元に住む10代の大学生(田中健太さん)が
写真コンテストにお題を決められたからではなく、
秩父の雲海に魅了されたから通って写した、この写真たちは
なぜか私には愛おしくさえ思えたのだ。
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「都心から近い雲海スポット 秩父雲海写真展」は
秩父ミューズパーク内 ログハウス(展望台駐車場 p10 そば)で
3月末まで開催中です。ぜひお立ち寄りください。
https://twitter.com/kuraaken
多鳴鍵(たなけん)@『雲海写真展』開催中
https://www.facebook.com/profile.php?id=100010485367861&pnref=lhc.unseen
田中健太
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by art-komoto | 2016-02-09 07:47 | People 人との出会いは宝
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私が、田中一彦さんの作品に出合ったのは10年ほど前
ルネこだいらでの展示だったと思う。その存在感に衝撃を受けたのを覚えている。
今回は個展と言うことで、吉祥寺にある
ギャラリー・レストラン ル・ポンにうかがった。
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所狭しと飾られた絵画と立体作品の数々。
一つ一つにイマジネーションの広がりを感じる。
様々なお話から啓発も受けて、拝見できて良かった。
皆様もぜひいらしてください。
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田中一彦展 LIFESCAPE in DREAM
公開中~1月24日まで。
武蔵野市吉祥寺本町1-20-3
吉祥寺パーキングプラザ地下1階
ギャラリー・レストラン ル・ポン
電話 042-222-6960
http://kichijoji.asuhashi.com/menu.php
作家在廊予定 15,16,20,23日の午後
ホームページはこちら
http://www.zakurosha.co.jp/ 柘榴舎(ざくろしゃ)
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by art-komoto | 2016-01-15 21:25 | People 人との出会いは宝
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古民家ギャラリーかぐやの個展に、
亡き山中隆太郎氏の奥様、とし子さんが来廊してくださった。
12年ほど前に無償で作ってくださった分解可能な
サクラ樹皮を貼った額は、とてもこの会場に合っていると思って
使わせていただいたのだが、とても喜んでくださった。
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かぐやを囲む竹林に棕櫚の樹もあって、とし子さんは
その葉で次々と、飛蝗(バッタ)を作っていく。
小さな瞳も興味深そうに輝く。
竹林から出て、遊びに来てくれた女性のように、
とても不思議で心地よい空間となった。
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古民家ギャラリーかぐや
http://g-kaguya.com/
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築200年くらいの荒れていた古民家を、
こうして素敵なギャラリーにするのは、並大抵な努力では出来ないはずだ。
Iさんご夫婦の、御苦労と文化への熱い思いのおかげで、
今回こうした時間が持つことが出来、とても感謝している。
山中さんにも感謝です。ここに居てくれているような気さえします。
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by art-komoto | 2015-07-14 10:11 | People 人との出会いは宝

きーあーちゃん

きーあーちゃんは
親戚の叔父ちゃん

きーあーちゃんは
自転車屋の叔父ちゃん

清和(きよかず)だから
きー

母の兄弟で
皆が あーちゃん(お兄さん)と呼ぶので
きーあーちゃん
と呼んでいた。

自分が本当に
ちっちゃな頃だから
特別なにかしてもろうた記憶も無いのだけれど

きーあーちゃんは
頼りになると思ってた。

私の 岡山の個展も
津山の個展も
きーあーちゃんは
駆けつけてくれた。

昨日 訃報が届いた。
きーあーちゃん 逝ってしもうた。

このまえ 倉敷に見舞いに行って会えたのに
なんぼなんでも
早すぎる。

良い思い出だけを私に残して
逝ってしまった
きーあーちゃん。

今まで 本当に ありがとう。
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このスケッチは 私の子供の目に記憶した人物です。
鼻筋が通り、頬骨が厚い 優しい目をし、油にまみれた働き者
そういった印象が、子供から見た きーあーちゃん でした。
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by art-komoto | 2013-11-12 15:18 | People 人との出会いは宝
もうすぐ ロンドンで
パラリンピックが始まる。
「パラリンピック」(Paralympic)とは、
平行(Parallel)+オリンピック(Olympic)を足した造語で
半身の不随(paraplegic)とそれ以外の障害を持つ人々が競技する
という意味があるらしい。

24歳でひいた風邪がきっかけで、片足を切断することになった女性
人生で何の意味も感じないと落ち込んだ彼女
・・・当然だろうと思う。明るい前途が断ち切られたとの思い。
でも今年、彼女はパラリンピックに出場する。

『ただ 走れないだけじゃないか』そう思ってから
無限の可能性を前途に秘めるようになって強くなった。

なんという言葉だろうか

『走れないだけじゃないか』

なんという気高さ

両足があり、五体満足の
若々しい者でも
精神は障害以上の悪性の病気に侵されている者だって
きっと大勢いる。

私には もうできないことが
たくさんある。

自分で捨ててきたもの
持病
背景

でも自分は こう言えるだろうか

『走れないだけじゃないか』
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by art-komoto | 2012-08-26 23:53 | People 人との出会いは宝