人生の縁側の陽だまりで出会った素晴らしき人や関わった猫。絵画作家 香本博の 日常と制作の狭間での心の樹海


by art-komoto
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48 見知らぬ老人

以前は 犬を連れていた

このところ、老人は
一人で歩いている。

くしを通していない髪に
毛糸の帽子をかぶり

歯の抜けた口を
への字にしっかりと閉めて

大田の道の脇を

とぼとぼと
夕方歩いている

昨日は、スーパーのお茶のみ場で

今日は、薬屋の外のベンチで

市販の弁当かなにかを
食べている。


伴侶に旅立たれ

こうして
出来合いのものを食べているのか

住むところはあるのだろうか

あるのなら、家に持ち帰るんじゃあないだろうか

いやあ

この寒空の秩父で
外で おじいさんが野宿など
出来るはずもない。

犬は、老人にとてもなついていた。

その犬も
今は姿が見えない。

おじいさん

何が あなたに あったのですか

体は大丈夫ですか

何も出来ないくせに
無責任ですが

こう思います。

ここまで生きた老人が

ぬくもりある
縁側の陽だまりのような
暖かさに包まれて

余生を送ってほしいものだと。
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by art-komoto | 2010-02-27 20:03 | People 人との出会いは宝

47 毛並みというペース

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誰、私のペースを乱すのは?

私は誰よりも早く起きて

誰よりも早く食事をして

誰よりも先に走り回って

誰よりも多く 爆睡するのよ

私は
やりたいことを
したいとおりに
やるのよ

今日も明日も明後日もね

邪魔すんじゃあないわよ

なんで、こんなふうに
私を描くのよ?

ペースが乱れているのが
毛並みに出ているですって?

とんでもない
言いがかりねえ、まったく

ペースが乱れているのは
貴方のほうでしょう!

私は
どんなことが起きたって
負けないわよ

起きて
食べて
走って
眠るわ

あなた
走りが足んないんじゃない?
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by art-komoto | 2010-02-21 12:37 | Cat 猫 ネコとの縁
なんでも言うてください

もと憂歌団のリーダー
木村充揮さんが、秩父ホンキー・トンクのライヴの際
演奏の合間に、トークをしていたら
客席から 様々な声が飛んできた。
『木村~!かっこつけてんじゃないぞ』
『愛してるぞ!』
『本当だろうな』
などなど

これは秩父流というか、
やじに聞こえる愛情表現なのだが
正直、私も、たまには静かに聴きたい時も多い。

そんな折、
彼は、こう
静かにつぶやいた・・・
『なんでも言うてください』


なんでも言うてください・・・
言えるようで
なかなか言えない言葉だ。

特に
相手が 自分を中傷しているような時には。

絵を描いている自分は
様々な中傷や非難、陰口に接することがある。

『たくさん描けば良いってもんじゃやない』
『個展ばかり開いて、馬鹿じゃないの』
『相変わらず、雲なんか描いて』
『そんなに見てほしいんだったら、
人ごみの中で絵を持って立っていれば良いんだ』
『そんなに金が欲しいのか』
などなど

あるとき、銀座のギャラリーのオーナーに
そんな話をしたら
『そういう人間には、はい、そうですと
言っておけば良いんだ。
そうです、お金大好きなんですとかさ’(笑)』
『昔から本当の作家は、時間があれば描くというんじゃあないよ。
描かないと生きていけないはずなんだ。
非難する人は、きっと、たまに描くだけの人だよ。
そうです、そうですと言っていれば良いよ。』

なんでも言うてください・・・
同じ内容の言葉だと思った。

自分の弱さから
また、この人にはわかってもらえてると思っていた場合

そうしたスタンスでいられないことがある。

でも私は、こう生きよう。

『なんでも言うてください』
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by art-komoto | 2010-02-18 12:38 | Life 日々生き様