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23 花情景(scene) 個展開催中

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個展のお知らせ 2008/12/3~12/20 入間市アトリエ・ワタナベ 『花情景』

きっと春は(2006年)花場面(2007年)に続いて 今年も12月に
ワタナベさんで、花にまつわる絵画作品を中心に展示が行われています。
八重洲T-BOXの展示が終わって ほとんど続けての展示となりましたが
『琴線の空』を御高覧いただいた方でも、数々の(花や草木、野菜をテーマの)新作
に出会えるはずです。
また、茶畑がいっぱいに広がる中の、一般のお家を改装しギャラリーとしていますので
銀座とは違った形で、作品を鑑賞していただけると思います。

会場 茶房アトリエ・ワタナベ  11:00am~6:00pm(定休日は 日・月・火)〒358-0035 埼玉県入間市中神503-3
電話 ファックス 04-2936-3560
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私は以前から 花や草木も描いていましたが、それらを中心の個展は行いませんでした。
10代の頃は 上野の西洋美術館に毎週のように通い、常設されているヴァン・ゴッホの
小さな絵『野ばら』の前で感動して泣いていました。実は今でも、制作の産みの苦しみで
暗礁に乗り上げる期間が長い時は、この“昔の友人”に会いに行きます。
(うんうん、やはりこれで良いんだ。ありがとう。またね)と挨拶して帰ります。
道を歩いていて 花の『私が見えないの?今の私を描いてよ』という声に気付き
感動して夢中で描いたことが伝わってくるのです。
自ら油彩の花を描くオーナー、渡辺さんとの不思議な出会いとでも言いましょうか、
この空間は カフェ・ギャラリーでありながら、日光を感じる優しさを持ち
私にとっては絵と向き合える心地よい緊張感もある会場です。
ここなら、花を描いた こじんまりとした作品が生きると思いました。
オーナーに感謝しています。
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DMとなった作品『花束』
空や海は沖縄のイメージですが、月の輝く夜に 遠く離れて暮らす愛する人に心からの花束を届ける様を描いたものです。
変に便利に機能的になって、大切なもの『流れる時間と重ねていく想いと信じる心』を
見失ってしまった現代・・この絵に流れるのは 携帯の不自然な着信音ではなく
波の音や草木が風になびく音で、裸足で立つ土の温もりがあります。
この他にも、桜、蕎麦の花、ざくろなど各々の花の印象が
映画のシーンのように印象的に、水彩形の顔料の豊かな発色で描かれています。
皆様の視線を浴びて作品は完成すると信じます。どうか、御高覧ください。
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朝日新聞さいたまマリオン   2008/12/2掲載記事
by art-komoto | 2008-12-06 02:27 | Wark 個展、制作